この映画について
静かな悲劇が、信じられないほど頻繁に日本では起きています。今ようやくその事実が表面化しようとしています。
日本では毎日、親による子の連れ去り、そして囲い込みが起きているのです。そういった行為は罪に問われることなく、実際著しく不十分な法制度のもと放置されたままです。家庭裁判所はあまりにも非力です。警察はまったくかかわろうとしません。政治家もメディアも無関心を装っています。そして、子の親権を得ることを目的とした別居時の子の連れ去りと囲い込みが横行しています。今こそこの問題に目を向けるときです。日本はこの問題に取り組み、誇れる文化のその暗部に目を向けなければなりません。
私たちは数件の親による子の連れ去り事例を取り上げました。なぜ連れ去りが起き、どのような結果を招いているかにフォーカスを当てています。教授、弁護士、心理学者、議員、そして子どもを親に連れ去られた側の親たちにインタビューします。一方で私たちは連れ去られた子どもたちと会い、また今まで私たちの取材要請に応えなかった連れ去った側の親たちの取材も試みます。
Murray Wood 二人の子どもの単独親権をカナダで持ちながらも、元妻に子どもたちをあずけました。日本で「病床にいる」祖父に一時的に子どもを会わせるためです。そして子どもたちと引き離されてしまいました。三年後、彼は日本の裁判所でたった15分間、子どもたちと会うことができただけです。私たちはMurrayが再び子どもたちと会うために日本へ行くときの様子を撮影する予定です。Murrayが子どもたちの住む家に向かいます。登校する子どもたちと会おとする彼の様子も取材します。
Paulo Marques 娘が3歳のときに離ればなれになりました。Pauloは子どもとの定期的な面会のために元妻に23万ドルを支払いました。しかし、元妻は金銭を受け取ると同時に娘と姿を消しました。Pauloは日本に留まり、何度も娘を見つけようとしました。私立探偵を雇ったこともありましたが、彼は2007年1月まで16年間、娘の居場所を知ることができませんでした。
Chris Gulbraa 彼は2006年8月31日に自ら父親のもとに戻りました。その4年前、母親によって日本へ連れ去られていたのです。私たちは連れ去りがどのように起きたのか、母親と継父が実の父親Mike GulbraaからChrisの目をそらせるために何を彼に言ったのか、Chris本人から聞きました。私たちはChrisがアメリカに戻った日の行動の詳細と、それを可能にするためにChrisの父親が練ったプランを聞くことができました。私たちはChrisと彼の父親とともに、まだ日本にいるChrisの兄Mikeにいっしょに会いに行きます。
今日本は国連安全保障理事会での常任理事国入りを求めています。同時に日本人と外国人の国際結婚と離婚の件数が毎年飛躍的に増えています。この問題を明るみに出す必要性はこれまでにないほど高まっているのです。だからこそ私たちは過去2年間世界中を回ってきました。この問題をみなさんに知らせたいのです。
このドキュメンタリーは、この日本の惨状を世界中に伝えるために作られました。現在同じような問題を抱える国、子どもを奪われた親たち、そして言葉を発せられぬまま苦しめられてきた子どもたちに....From the Shadows.